以前、御社に、御社が開発した『All Post Contact Form』と、御社にご選定いただいた別のフリースクリプトを組み合わせて、弊社WordPressサイトに、資料請求と資料ダウンロードシステムを作成していただいた法人です。以前は、弊社が作成した一覧ページに当該システムを付けていただきましたが、このたびは、個別の資料説明のページに、資料ピックアップシステムを付けていただき、以前の資料請求フォームにつなげていただきたいです。これは、「買い物カゴシステム」になるのでしょうか?
私どものご提案といたしましては、次の二種類がございます:
(1)既存のWordPress Plugin(たとえば『WooCommerce』)を利用して、完全に資料請求部分を買い物カゴシステムに置き換える
(2)現行のページはそのままで、買い物カゴのようなシステムをつける
両方の方法に、メリットとデメリットがございます。
まず、現在の方法と比較した場合の「メリット」についてご案内いたします。
(1)のメリットは、なんといっても「リピーターのお客様を確保できる」ことです。買い物カゴプラグインが集計するリピーターのお客様のリピートの度合いによって、新作発表会のような特別な場にご招待する対象を設定できます(特別な値引きの対象にもできます)。
また、そのまま実売できますので、「顧客管理」「販売管理」「在庫管理」もできてしまいます。プラグインによっては、有料アドオンでAIとつなげることもできますから、SFAとして利用することもできます。
(2)のメリットは、「楽」で「安あがり」なことです。
次に、デメリットについてご案内いたします。
(1)のデメリットは、「面倒くさい」(専用の一覧ページやら詳細ページやらを作らなくてはならない)うえに、「費用もかさむ」ことです。
(2)のデメリットは、「リピーターのお客様を確保できない」ことです。確保するためには、今までどおり、現行のダウンロードシステムの履歴から該当のお客様を拾い出すという手間がかかります。
まずは、どちらの方法がよいか、ご検討いただければと存じます。
引き続きよろしくお願いいたします。
追加のご質問である、「(2)において、『ダウンロード』と『お問い合わせ』とを同時に実現することはできますか? 」につきまして
はい。現行システムで実現できている「ダウンロード」と、「お問い合わせ」(こちらは一般的なお問い合わせフォームを新規作成するという内容になるかと存じます)は、両方ともすでにインストールしていただいている私どものお問い合わせフォームプラグイン(『All Post Contact Form』)で実現できます。
件名で制御いたしますので、お手持ちのメーラーで件名で振り分けて、それぞれの情報を別々に蓄積していただくことができます。
追加のご質問である、「(2)の事例はありますか?」につきまして
私どもには手持ちの事例はございませんが、案件といたしましては、「一般的なPHP+javascriptで構築して制御することができる内容」です。
私どもがお仕事として承る場合は、次の(あ)(い)(う)の順に検討させていただきます。
(あ)既存のプラグインで実現できるかどうかを検討させていただきます。
(い)プラグインでできない場合で、御社に許可していただける場合は、functions.phpで制御させていただきます。
(う)御社がfunctions.phpに手を加えることをご希望にならない場合は、独立したPHPファイルで制御させていただきます。
検討する作業は、『最適なフリースクリプトをお探しするサービス』にて承ります。
追加のご質問である、「(1)で資料の販売システムを作り、(2)で『ダウンロード』と『お問い合わせ』システムを作る、ということを、同時に実現することはできますか? 」につきまして
はい、できます。直前の企画と違い、複雑にはなりますが、実現することはできます。
この場合の構築の順番は、必ず「(1)が先」になります。と申しますのは、資料の販売も、無料のダウンロードも、(1)で作成する「資料の販売システム」を通して実行できるため、御社は、将来的には、(2)のシステムを廃止し、(1)の販売システムに一本化なさると考えられるからです。
以下、順番におはなしいたします。
現在、御社はすでに『『All Post Contact Form』で作成した「ダウンロードフォーム」をお持ちです。この「ダウンロードフォーム」を保持したまま(1)のプロジェクトを実行する場合、御社は、「買い物カゴプラグイン」に付属している「ユーザー登録フォーム」というフォームをもうひとつお持ちになることになりますが、この「ユーザー登録フォーム」の内容は、現在の「ダウンロードフォーム」とほぼ同じです。
従いまして、御社サイトに資料をダウンロードしにきた「サイト訪問者」様の立場から「御社サイトの使い勝手」という視点で考えますと、「資料を入手するための手間」は、「現行のダウンロードフォーム」に入力する場合も、「『買い物カゴプラグイン』のユーザー登録フォーム」に入力する場合も、「何も変わらない」ということになります。
御社サイトに資料をダウンロードしにきた「サイト訪問者」様側から見た「手間」と「入力内容」は同じなのですが、「現行のダウンロードフォーム」と「『買い物カゴプラグイン』付属のユーザー登録フォーム」には、決定的な違いがございます。それは、「『サイト訪問者』様がご入力になった内容が、御社サイト内に残るかどうか」です。
ご存知のとおり、『『All Post Contact Form』で作成した「現行のダウンロードフォーム」では、御社サイトに資料をダウンロードしにきた「サイト訪問者」様の情報は、御社サイト内には残りません。それは、一回限りのメールとして「WordPressサイトとは別の場所」に飛ばされ、保存されます。御社のメーラーが御社のローカル環境にある場合は、訪問者様の個人情報は、「すぐにネットから切り離すことができる場所」にあるということになります。
いっぽう、(1)のプロジェクトで新規に導入する「『買い物カゴプラグイン』付属のユーザー登録フォーム」では、御社サイトに資料をダウンロードしにきた「サイト訪問者」様が入力した情報は、御社サイト内に残ります。御社のお立場からみると、「ユーザーの個人情報を保管するための責任が増す」という話になります。
まとめますと、次のとおりです:
『All Post Contact Form』のダウンロードフォームに入力した人
入力情報は御社サイト内には残らない → 「御社サイトの『登録ユーザー』ではない」
『買い物カゴプラグイン』のユーザー登録フォームに入力した人
入力情報は御社サイト内に残る → 「御社サイトの『登録ユーザー』になる」
(1)のシステムと(2)のシステムが御社サイトに併存する場合、御社のサイトで資料請求を行う皆様には二度手間となり、御社には管理が煩雑となるため、私どもの考えでは、(1)を実行する場合は、(1)で導入する「買い物カゴプラグイン」が、必然的に御社の顧客管理システムになります。
「(1)で導入する『買い物カゴプラグイン』が御社の顧客管理システムになる」ということを御社の「サイトの運営方針」という側面から言い直しますと、御社サイトに資料をダウンロードしにきた「サイト訪問者」様を御社の「サイトユーザー」にしよう、ということです。「ウェブマスター的」には、「自社サイトに資料をダウンロードしにきた『サイト訪問者』を『買い物カゴプラグイン』に付属している『マイページ』に誘導することが、サイト運営の基本になる」、みたいなかんじです。
ここで話は最初に戻りますが、「(1)と(2)とを、同時に実現する」場合の作成方法(構築の流れ)は、まず(1)を作成したのち、(2)を作成する、という順番になります。(2)の工程では、「(1)で新規に作成したページにも(2)の『ダウンロード』ボタンや『お問い合わせ』ボタンを入れ込む」という作業が必要になります。この作業は、(2)を単独で実行するプロジェクトの場合には出てこない工程です。
(1)の「資料販売システム」は、先に作りますので、(2)とは関係なく、完全に自由に構築することができます。(1)の工程は、「ふつうのECサイト構築工程」だとお思いください。従いまして、(1)を構築するにあたりましては、御社は、私ども以外の業者にも、相見積りをお取りになれます(『Woocommerce』を利用する場合は、安い業者をお選びになれます)。
(1)と(2)とを同時に実現する場合、私どもがどうしても関わらせていただかなくてはならないプロジェクトは、(2)だけ、ということになります。
( 2024/08/21, 12:26:31, JST )